とび職も資格を取って高給取りを目指す時代

とび職人の資格

とび職人と言えば親方の仕事を見て仕事を体で覚える仕事、というイメージがあります。
しかし、最近はそうではなくなってきており、とび職も他の職業と同じく有資格者が有利な職業になりました。

資格には「特別講習」「安全衛生教育講習」「技能講習」「免許」の四種類があり、以下のような順番で、より高度な業務を行えるようになります。

特別講習、安全衛生教育講習<技能講習<免許

とび職人が持っていると有利な資格とはどのようなものなのでしょうか?

とび技能士は国家資格!高給への近道

とび職には国家資格があるのをご存知でしょうか?
それはとび技能士と呼ばれる資格で、3級から1級まであり、試験には実地試験と学科試験があります。
一級とび技能士になると、親方になることができます。
例えば、一級とび技能士の実地試験には、以下のようなものがあります。
  • 丸太か鉄管パイプで制限時間内に合掌小屋を組み立てる
  • そりに乗せた重量物の運搬作業
  • 三種類の重量物の目測
一級を受けるためには二級の資格と実務経験7年、二級を受けるためには実務経験が2年必要です。
学科試験の問題集は書店で購入できますから、買って勉強してみてください。
なんといっても国家資格です。持っていれば、より良い職場に就職できるでしょう。

とび職の『三種の神器』 玉掛け・足場・鉄骨の資格を徹底解説!

とび職の三種の神器と言われる、玉掛け・足場・鉄骨の資格についてご説明します。
玉掛け技能講習・特別教育  
とび職をするなら必ず必要と言われている資格です。
玉掛けとはクレーンで荷を吊る時に、ワイヤーロープに掛ける作業を玉掛けと言い、外すときに玉外しと言います。
資格は技能講習と特別教育の二種類があり、扱うことができるクレーンの能力が違います。
技能講習は1トン以上、特別教育は1トン未満のクレーンをそれぞれ扱うことができるようになります。
1トン未満のクレーンはあまりないので、普通玉掛け資格と言えば、玉掛け技能講習の方を指します。
足場の組立て等作業主任者技能講習
玉掛けの次にこの資格を取ります。
取得には、足場作業経験が3年以上必要です。
一定以上の高さの足場を組み立て解体、変更する作業をするためには、この資格を持つ人を配置することが法律で義務付けられています。
とび職の仕事には、必ず必要な資格と言えるでしょう。
建築物等の鉄骨組立て等作業主任者技能講習
鉄骨の建築物を扱うとび職人には、必要不可欠な資格です。
取得するためには、鉄骨を扱う作業の経験が3年以上必要です。
高さが5m以上ある鉄骨や鉄塔の組み立て解体、変更の作業をするためには、この資格を持つ人を配置することが法律で義務付けられています。

まだこんなにある!その他とび職人が持っていて有利な資格

他にも、とび職人が持っていれば有利になる資格はたくさんあります。
フォークリフト運転技能講習
最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転するために必要な資格です。
高所作業車運転技能講習
高さ10m以上の高所作業車を運転するために必要な資格です。
鋼橋架設等主任者  
高さが5m以上あり、橋梁の支間が30m以上ある鋼製の橋の架設、解体、変更作業をする際に必要な資格です。
コンクリート橋架設等作業主任者  
高さが5m以上あり、橋梁の支間が30m以上あるコンクリート製の橋の架設、解体、変更作業をする際に必要な資格です。

他にも様々な資格がたくさんあり、活躍する場面によって資格の種類は多種多様です。
あなたが活躍する職場に合わせた資格をどんどん取得していけば、職場になくてはならない存在になるでしょう。
そして、おのずと給料もアップし、さらには親方として独立するための足掛かりになるはずです。
とび職人にはこのように多くの資格が存在しますから、その資格を取得していくことでやる気にもつながるのではないでしょうか?