とび職人という職業の魅力とは

とび職人の魅力

とび職人の仕事は体力的にもきつく、決して楽な仕事ではありません。
でも、そのような大変な思いをして得られるやりがいがあります。
多くのとび職人たちが、そう感じているであろうというとび職人の仕事のやりがいについて、ご紹介しましょう。

巨大な建築物を建てるというやりがい

とび職人はその技術と経験を総動員して、巨大な建築物を建てるために最初に足場を組んだり、巨大な鉄骨を組んだりする仕事です。
仕事のやりがいとして最もわかりやすいのが、
「あの大きいビルを作ったのは、オレだ」という自信です。

もちろん、サービス業や事務職なども、立派な仕事です。
しかし、これという「仕事の成果物」がわかりづらいのです。
普通の仕事では、誰もが目にするものを作ったんだ、というやりがいはなかなか得られません。

しかし、とび職人は違います。そこに立っている大きなビルディング、それが自分の仕事の結果なのです。
子供に「お父さんはこのビルを作ったんだよ」ということは、子供にはとてもわかりやすいはずです。
絶対に「お父さんすごい!」と言われるような、仕事なはずです。

チームで働くからこそ得られる良好な人間関係

とび職人は大きなものを扱う仕事ですから、一人では仕事ができません。
必ず、何人かの仲間たちとチームを組んで働くはずです。
そのなかで生まれる良好な人間関係も、とび職人が得られる大事なものではないでしょうか?

特に、夏場の暑い中チームで励ましあって仕事をしたり、納期が厳しい中チームで協力し合って納期を守れたりすると、チーム内のきずなは深まるはずです。

命がけの仕事ですから、時にはチーム内でぶつかり合うこともあるでしょう。
ですが、そのような人とのぶつかり合いもまた、良い人間関係を構築するために必要なことなのかもしれません。

汗を流して働くことで得られるやりがい

とび職人は体を動かして与えられた仕事をこなす、体力勝負の仕事です。
多くのとび職人が、「事務の仕事とか、建物の中でせかせか働いて、ずっとパソコンを見て肩が凝ったり人間関係に悩んだりするサラリーマンの仕事なんて、今更できないね。」と言います。

普段、建物の中でパソコンなどを使って仕事をしている人たちから見れば、「炎天下の中や寒空の中で仕事をするなんて耐えられない」というところなのでしょうが、とび職人の人たちだって逆のことを思っているのです。

毎日汗を流して働いている人は、パソコンで仕事をする際に無理な体勢で長時間仕事をして、首が痛くなったり肩が凝るというようなことはありません。
また、毎日の接待飲み会で生活習慣病の原因になるような食事や飲酒をし、しかも運動不足ということもありません。
基本的に、とび職人は毎日身体を動かしているので、運動不足にはなりませんし、しっかり体を動かしてお腹を空かせてご飯を食べる、という生活をしているので健康なのです。

そして、「今日は暑かったな~」と一日の仕事を終えた後、仲間たちとビールを飲み干す、そんな時にとび職人は「この仕事をやっていて良かった!」と思うのではないでしょうか?

鍛え抜かれた肉体は「ジム」など不要!

とび職人をしていると得られるもの、それは、鍛え抜かれた肉体です。
男性なら誰もが「魅力的な筋肉質の体になりたい!」と思っているのではないでしょうか?
そのために、会社帰りにジムに通ったり休日にジョギングをしたりする人も多いです。
でも、とび職人はわざわざそんなことをする必要はありません。
毎日仕事をしているだけで、しっかりとトレーニングになるため、自然と鍛え抜かれた肉体を得ることができるのです。

このように、とび職人という職業には、様々な魅力があります。
そして、多くのとび職人の人たちは、このような魅力があるため、とび職人をやめられないのです。