命を懸けた危険な仕事だからこそ高給の仕事

とび職人

とび職人と言えば、屋根の上などに上って仕事をするなどという、危険な仕事なイメージがあります。
でも、だからこそ高いお給料がもらえるというメリットもあります。
ここでは、腕一本で高給取りになれるとび職人の魅力について、お話ししたいと思います。

とび職人の仕事は危険?いえ、しっかりした技術があれば大丈夫なんです!

とび職人の仕事は建物の改修工事に必要な足場を組んだり、重機を操ってビルを建設したりします。
これらの仕事で共通しているのは、高所に上がって作業をするということです。
地上何十メートルにもなる高所で作業をするため、常に危険と隣り合わせの仕事です。
もちろん、常に危険にさらされる仕事なので、危険対策もきちんと講じられています。
高いところに上がる際には、必ず命綱を装着して安全帯というベルトをするのが規則になっています。

危険は高所にだけあるわけではありません。
地上で作業する際にも、危険は存在します。
例えば、足場に必要な鉄骨や建築に必要な木材などを重機で持ち上げる際には、落下の危険もあります。

建築現場の事故で落下事故と並んで最も多いのが、「感電」です。
夏場に汗をかいた状態で仕事をしていると、電気を通す金属製の足場によって感電する事故がよく起こります。
ですから、ゴム底の靴や厚手の手袋を着用するなどの対策がとられているのです。

他にも、夏場に厳しい日差しが照り付ける中で一日中作業をするため熱中症になる危険や、冬場に寒い中野外で作業をすることで体調を崩すなどといった大変さもあります。

とび職人は若くても高給取りの人が多い!具体的数値で検証

そんな危険がつきまとうとび職人は、いったいどれくらいの給料をもらえるのでしょうか?
まず、とび職人の給与形態は、ほとんどが日給もしくは月給制となっています。
建築業は天気が悪いと仕事にならず、仕事が無い日には給与が出ません。
とび職人の日給と月給は、経験の違いによって以下のようになっています。
見習い職人:日給7,000円~10,000円 月給20万円~30万円
普通の職人:日給10,000円~14,000円 月給30万円~40万円
主任クラス:日給12,000円~18,000円 月給40万円~50万円
このように、見習いのうちは給料が安いですが、技術を身につけ経験を積めば給料はどんどん上がっていきます。
普通の会社員のように年功序列や上のポストに人がいるから昇給しないというようなことは、ありません。
技術や経験が全てです。
逆に言うと、年功序列の企業のように年を取れば自然と給料が上がる、ということはありません。 実力が無ければ、いつまでも給料が低いままなのです。
もし、もっと高い給料を得たいと思ったら、より給料の高い親方のところへ移籍することも可能です。
とび職は日本全国どこへ行っても就職先があります。
手に職をつけることで、どこへ行っても働くことができるというのも、とび職人の魅力の一つです。

独立すればもっともっと稼げる!

とび職人は会社に属したり親方のもとで従業員として働いたりしていると、お給料にはどうしても上限があります。
でも、独立すれば、稼いだ分は全て自分のものになります。

もちろん、経験を積んで技術を身に着けるだけでは、独立はできません。
建設会社や顧客との太いパイプを持ち、多くの部下を使う統率力も必要ですし、部下に給料を払えるだけの儲けを出さなければなりません。
しかし、それらをクリアすれば、たくさんの部下を使って大きな仕事を請け負うことで、利益も大きくなるでしょう。

親方になって部下を雇わなくても、フリーランスになって稼ぐという手もあります。
どこかの建設会社や親方の下で働くだけでは月給以上は稼げませんが、フリーランスになれば割のいい仕事を選ぶことができて、稼いだ分は全て自分のものになります。

実力次第で稼げる仕事、それがとび職人です。
体力に自信があって自分の腕で稼ぎたいという気概を持っている人なら、高給取りになれるかもしれません。